¥ 3,860 税込

商品コード： RC-379

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カナダのTamara Lindemanを中心としたインディーフォーク・プロジェクトThe Weather Stationの2021年発売作。Fat Possum Recordsからのリリース。Arcade FireやNationalを手がけたことで知られるMarcus Paquinをプロデューサーに迎え、非常にアルバムとしての完成度の高い作品となった。

森よりも深く低く落ち着きのあるヴォーカルは、Joni Mitchell、そしてシンガポールのASPIDISTRAFLYのヴォーカルApril Leeなどを彷彿とさせる。ツインドラムというドッシリした構えに、ギター、シンセ、ストリングス等の様々な楽器編成は、私たちの想像の斜め上を行くような、非常にシネマティックな音像を生み出す。

暗く、切迫しシリアスな曲が多い反面、明るいコードで進行していく「Loss」は、暗くなって森の木々の隙間から太陽の光が漏れているような神々しさがある。

リリース時、Pitchforkで9.0点を叩き出したそうだが残念ながら私はそこに興味がなく、そんなことは正直どうでもいい。それよりも大事なことは、ソロ、SSWとして活動してきた彼女の新たなステージとしてフルバンドでの編成に挑んだのが本作だということ。多くのミュージシャンたちが、自分たちの長年のやり方を変えたがらない中、勇気を持って先へ先へと進み自身を更新する選択をした彼女に敬意を表したい。

Tracklist:
A1.Robber
A2.Atlantic
A3.Tried To Tell You
A4.Parking Lot
A5.Loss
B1.Separated
B2.Wear
B3.Trust
B4.Heart
B5.Subdivisions