低気圧に負けそうになりながら…最近の新入荷を紹介します

みなさん、こんにちは。Rodentia Collectiveのマキノです。

なんだか陽気が春だなと思って春物の洋服を出してみたらこの前は雪が降って、どういうことなんだ…と絶句しておりました。晴れたり雨が降ったりすると、頭が痛くなったり、まぶたが痙攣したり…(?)30代に突入してからは、気圧に体が影響されるようになってきました。

さて、そんな破天荒な天気すらも吹き飛ばしてくれるような気合い入りまくった作品が入荷していますのでご紹介します。

Yumi Zouma – In The Eyes Of Our Love (Official Music Video)

ニュージーランドを中心として活動するドリームポップ・バンドYumi Zoumaの2022年最新作『Present Tense』。ドリームポップやシンセポップバンドって、良く言えば安定感があって聴き心地が良いのだけれど、悪く言うとメリハリがない。正直、以前までのYumi Zoumaの作品に対してそう思う部分があった。けども!今作はメリハリがついていて何度も聴きたくなるレコードでしたよ。可愛さとかノスタルジックさとかじゃない、ドカーンと置かれた石碑、記念日のようにガチッとしたアートワークもお気に入りポイント。ゲートフォールド仕様なので扉を開くと…みたいな感覚があってすごく良い。色んなバンドがこのコロナ渦で制作意識や活動制限などを奪われていたと思うんだけど、こんな素晴らしい作品を世に出してくれてありがとうという気持ちです。こんなにも強い決意をドリームポップに落とし込んだレコードは初めて。歌詞もちゃんと読んでもらいたい。大げさなんかじゃなくて、本当に勇気づけられました。

Widowspeak – The Jacket (Official Video)

NYのインディーロック・バンドWidowspeakの新作『The Jacket』も入荷。渋めのジャケを見て、プレオーダー段階から勝手に期待していたその名も『The The Jacket』前作『Plum』リリース後に制作したそうなので、なんとなくの雰囲気は似ているかも。本作も(いい意味で)一つとして派手さはなく、同じようなテンポ、音数で展開されていくところも良く、いつまでも聴いていたくなる。10年以上のキャリアを持つからこその、サウンドだ。

Widowspeakの音楽は、押し付けがましくなくごく自然に、いつも私たちに学びを教えてくれる、とレビューに書いたんだけど、音楽って何も癒しや楽しさだけじゃあないと思うのです。『Plum』では資本主義に対する批判を表現していたり、社会問題に関する問題提起をしていた。今作で感じたことは、使っては捨てられていくファストファッションのような音楽に対する批判とか、一つのものを使い続けることの大切さとか。(完全に個人の主観です。)アートワークにもなっているジャケットを何年も着続け、シワや歴史が深く刻まれていくように、彼らがバンドとして何年もの空気を体に染み込ませてきたように、この音楽も聴けば聴くほど味わい深くなっていく。

Slow Dance

難しいことを考えがちなんだけど、この「Slow Dance」というスロウバラードを聴くと、そんなことを忘れてしまったりする。このバランスが、良い。

IAN SWEET – Sword [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

Yumi Zoumaと同じPolyvinyl所属のIan Sweetの2021年作アルバム『Show Me How You Disappear 』も入荷。前から気にはなっていたんだけど、タイミングが無くてやっと入荷。「Sword」っていう曲がホラーやアヴァンギャルド感があってすごく好きです。MVも、バトルゲームをベースにしていてコミカル。”自分の体は剣だ”って歌ってるんですよね。”のけ者にされるたびに強くなる”って、傷つけば傷つくほど強くなるって意味だと思うんだけど、少々自虐的なところが生々しい。私も鬱や強迫観念に襲われがち(過去には本当に苦しんでいた)ことがあるから、なんかすごく共感してしまった。Ian Sweetは2ヶ月間の外来プログラムを受けながら、うつ、パニック障害、強迫性障害と戦いながらこの作品を作ったそうだ。是非アルバムを通して聴いて欲しいんだけど、曲にも歌詞にもトラウマや苦悩が滲み出ている。ジャケットもそうだと思う。最近のインディー系のジャケは、本人がアートワークに使われていることが多くて悪くないけど、ちょっと同じすぎないか…と思ったりしていたので本作のジャケが脳内を表しているような感じがしてとても惹かれた。本人アーティストのジャケが並ぶ中で、このジャケは内容にもリンクしていて見事だと思う。最後のトラックは「I See Everything」=私には全てが見える(分かる)と題されている。そしてその音には、暖かな安らぎすら感じる。彼女の戦いをぜひ見届けて欲しい(聴き届けて欲しい。)

では、今回はこんな感じです。他にも新入荷や再入荷しているのでweb shopを覗いてみてください。これからの時期に聴きたくなるFaye Webster『I Know I’m Funny haha』や、何度も売り切れては入荷しているKaty Kirby『Cool Dry Place』、そして久々の再入荷homeshakeの『Under The Weather』なども再入荷しています。

それでは、また更新します!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク