ヴォーカルの余韻を美しいサウンドが引き継ぎ、残り香のように漂う美しき音像。Mint Julep「In A Deep And Dreamless Sleep」

Helios、goldmundなど、エレクトロニカ、アンビエントシーンで知らぬ人はないKeith Kenniff, そしてHollie Kenniffのドリームポップ・デュオMint Julep。前作「Stray Fantasies」と同じWestern Vinylからリリース。2021年作品。

アコースティックギターと霞みゆく景色のような澄んだヴォーカル、「A Rising Sun」はオープニングを飾るのには十分過ぎるトラック。Cocteau Twinsのような90’sシューゲイズ感もありつつ、Tychoの「Dive」や、Bibioの初期の作風を思い出してならない。そういう部分にノスタルジーを感じる。

Mint Julep – "A Rising Sun"

歌ものも多く、ポップな印象を受けた前作「Stray Fantasies」と対照的なところは、ヴォーカルとサウンドのバランスである。サウンドが持つムードを大切にしていることが音からも伝わってくるし、ヴォーカルの余韻を美しいサウンドが引き継ぎ、残り香のように漂う音像に思わず聴き惚れる。

Mint Julep – "Black Maps"

“ミントジュレップはお互いの絆を深めるための良い経験であり、デートのようなものです。”とKeithは語る。

お互いに多忙を極めるKeith夫妻。けれども夫婦の共同作業により良い音楽を作り、しかも仲を深められるなんて悪いところがひとつもなくて何を言ったら良いのか分からないが、確実に言えることは、人間の心のように繊細なこのレコードには、確かに愛があるということだ。

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