Yumi Zoumaの初期EP3部作がまとめてリイシューされました

ニュージーランド、クライストチャーチのオルタナティブ・ドリームポップ・バンド
Yumi Zoumaの初期EP3部作が2021年、Cascine よりカラー盤として10インチリプレスされました。

この3作品はどれも、ドリームポップ、インディーポップ史においても重要な作品。特にEP・EP2は、Yumi Zoumaの初代ヴォーカリストが務めた、オリジナルメンバーでの作品です。(その後にメンバー編成は変わります。)

単なるEP3部作ではなく、バンドとしての歴史を感じさせるものとなっています。また、ジャケットとリンクするカラーのレコードも、コレクター心をくすぐります。

それでは、ひとつずつご紹介していきます。

EP / Yumi Zouma (10inch)

2014年デビュー作、「EP」。
初代ヴォーカルKim Pflaumがヴォーカルを務めたこの作品。オリジナルメンバーはKim Pflaum、Charlie Ryder、Josh Burgessの3人。

初期と現在を比べると全く違うバンドのようにも思えるが、それぞれの良さがあるということは確かだ。デビュー作らしく、これを聞くだけではまだまだ完成されているとは言えず、だからこその未完成さが胸をくすぐる。

Yumi Zoumaの持ち味でもあるコーラスの美しさはこの頃から変わり無い。「A Long Walk Home For Parted Lovers」= (別れた恋人たちの長い散歩道)のMVも物語が続くようになっていて、3部作の続編がどうなっていくのか気になる感じで終わっていく。ドラムマシンが生み出すビートが、心臓の鼓動にも似ている。昼と夜のそれぞれの煌めきを音像にしたような本作は、名作だと語り継がれるだろう。

Yumi Zouma – A Long Walk Home for Parted Lovers (Official Video)
Yumi Zouma – The Brae (Official Video)

EP II / Yumi Zouma ( 10inch)

2015年リリース作EP、「EPII」。

1曲目の「Dodi」のイントロからドリームポップ好きを虜にさせてしまう本作。そして「Alena」を聴けば分かるように、デビューEPよりも、ダンサブルに変化しつつも哀愁さやロマンチックなポイントは抑えつつ。シンセのふんわりとした空気感は、より一層極められている。

若者のたちの恋を描いていたビデオとはうって変わって、年老いた男性たちが登場する「Alena」のMVは、妻に先立たれたり、亡くなった誰かへの思いを唱えているのか、何かを懺悔しているのか、歌詞から想像するしか出来ないが、希望が見えるとてつもなく意味のある映像だと思う。

そして極め付けは「Second Wave」。ジャケットにもよく似た、美しすぎる海岸で優しい波のように踊るメンバーのMVがたまらない。音も同じものを表現していて、ドリームポップの極みとはまさにこの曲のことだと確信できる。

Yumi Zouma – Second Wave (Official Video)
Yumi Zouma – Alena (Official Video)

EP III / Yumi Zouma (10inch)

2018年リリースEP「EP III」。

このEPが出るまでの間に初代ヴォーカルKimから現ヴォーカルChristie(2015〜)へと変わり、また、ギターのSam Perryの脱退もあっての今作。しかしながらバンドは素晴らしい作品を作り、ついにEP3部作に幕を閉じる。

「Yoncalla」(2016)と「Willowbank」 (2017)を経て製作された今作は、規模も、サウンドもかなりクリアでリッチな音質になっている。今までとのEPとは違うのは、圧倒的なライブ感、そしてグルーヴ感。

ジャケットでも表現されているPowder Blue=淡い青色は、私たちをあの日の青春時代に連れ帰ってくれる。「Crush (It’s Late, Just Stay) 」では、70’s〜80’sのディスコ感満載で、ここにきてこのグルーヴが!と驚愕してしまうほど。

EP3部作を全て揃えましょう、とは言いませんが、この3部作を全て聴くことでYumi Zoumaのサウンドの歴史を辿ることができる。ひとつの音楽の軸を持ったまま少しずつ変化している音楽がここにある。

Yumi Zouma – Crush (It's Late, Just Stay) (Official Video)
Yumi Zouma – In Camera (Official Video)

Yumi Zouma の取り扱いレコードは、ここからチェックできます。

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